方程式の文章題は、3つのステップで解いていきます。
①何をx(他の文字)とおくか?
②xを用いて式を作る
③式を解く
の3つです。
「文章題が苦手で…」という生徒の声はよく聞きますが、上手く解けない理由は生徒によって違ってきます。この3つのステップのうち、どこでつまづいているのかを確認し、そこに合わせて練習することが効果的な学習の近道になります。
①何をxとおくかで詰まっている人
→方程式の練習を始めたばかりの生徒は、最初に詰まるところです。分からないものをxにして解くことが方程式の文章題ですが、いったい何をxにすればいいのか分からない場合があります。
これの練習のために私が徹底しているのは、「解き始めるときに、何をxにしたのかを書かせる」ということです。簡単な問題のうちから書く癖をつけることで、少しずつ慣ていきます。
書く時にも、「ミカンをxとする」と書くよりも「ミカンの個数をx個とする」や「ミカン1つをx円とする」のように、あいまいにせずハッキリと書くように意識したいところ!
②xを用いて式を作る
→文章の条件を整理して式を作っていくわけですが、ここが文章題の一番の山場!
実力をつけるには解いた問題量がものを言うところでもあります。一問でも多くの問題にじっくりと取り組みたいところ!
なかなか式を作れない生徒には、暗記テストも効果的です!
「数学で暗記テストなんて意味あるの?」と思う人もいるかもしれませんが、「型を作る」という勉強法は、特に苦手な生徒には効果的だったりします!問題文と式の組み立て方を暗記することで、「型」を覚え、少しずつそれを他の問題に応用していくのです!
③式を解く
こっそり多いのが、「式は出来ているのに、計算が合わないことで間違えている」という人。
実は、理解力が高い人ほど陥りやすかったりします(そもそも式を作ることが出来る人は、文章題について理解が高まっている証拠ですから)
これって、非常にもったいない!だって、難しいことが出来ているのに、計算が出来ないことで最終的に間違えているわけですから。
そして、これを繰り返していくとこんな罠にも陥ります…
【ケース1】「私、練習してるし、理解してるのに、文章題の成績が上がらない…」
と思いこんで苦手意識を持つ生徒
⇒いいえ!文章題が出来ていないのではなく、計算が出来ていないのです!
【ケース2】「おれ、文章題の式は作れるから大丈夫!計算間違えたけど、ほんとは分
かってた!」と出来てる気になる生徒
⇒しかし、実際に点数は落としています。これが続くと出来ることも出来なくなります!
といった具合に、一言で方程式文章題が苦手と言っても、人によってその原因が違ってきます。原因が違えば、対応も違ってくるのは当たり前ですよね!
苦手な人、今一度、自分がどこで詰まっているのか振り返ってみましょう♪