本日、保護者向けに高校入試説明会を実施しました。
多くの資料が入手できたため、情報過多になったとも思います。
時間の都合でお伝え出来なかったことも含め、簡単にまとめておきます。
《都立高校入試》
■日程・選抜方法
① 推薦入試:1月26,27日
② 一般入試:2月21日
※願書取り下げの日程に要注意
■近年の都立入試状況の概況・傾向
・二極化が進む(多摩にもその流れが到来…)
・都立志向率の低下、私立校志望者の増加
⇒都立全体では定員割れや2次募集校、全入(倍率が1倍を切る)校が増えている
が、特定(普通科上位~中堅校)の学校の倍率は高く、入試難度も高い。
⇒難しい学校(人気校)と低倍率の学校との差が大きい。
■近年の入試問題の傾向
・R4年入試はR3年入試と比べ平均点が上昇(特に理科の易化)
⇒ここ数年、入試問題傾向は変化している。が、それによってやるべきことが変
わるわけではない。
⇒平均点に変化があっても、上位校受験者は得点を取ってくる。入試得点の二極
化。
【まとめ】
ここ5年で、都全体で見ると大きなトレンドの変化がある。キーワードは「二極化」人気校と低倍率校の差が大きい。
対策として、やるべきことが変わるわけではない。が、特に上位校を目指す場合、学力・内申とも着実に付けていく必要がある。(「志望校に成績が足りなかったけど逆転合格できた」といったような例が減っていく)
《私立高校入試》
■日程・選抜方法
① 推薦入試:1月22~24日
⇒単願推薦は大きく分けて2タイプ
(a)内申基準をクリアすればほぼ100%合格の学校
(b)内申基準をクリアしても不合格になる学校
② 一般入試:2月10~13日
⇒多様な入試制度があるが、大きく分けて2タイプ
(a)併願優遇
(b)フリー受験
【各選抜方法について】
①(単願)推薦入試について
・内申と特記事項などで基準が設定
・基準重視型(基準クリアでほぼ100%)と、出願基準型(基準クリアでも高倍率)
⇒私立単願入試も増えている(大学入試の影響あり)。大学付属は人気。都立高か
ら大学受験しても大学受験の合格実績を見ると…なかなか受からない現実。
を考えると、付属は魅力的に映る。
特にここ数年、ご兄弟がいらっしゃるご家庭などでは「上の子の大学受験を見
ていると、大学付属高校は魅力的」という意見をよく聞く)
③ 一般入試
(a)併願優遇制度について ※高校入試で最も重要なポイント
⇒ここが、高校入試で最も重要な押さえどころ。早いうちから調べていきたい。
近隣の併願優遇校。基準の目安などを紹介。
・受験しない書類選考(桜美林・桐蔭…)
(b)フリー受験
・当日の得点が合格ラインを超えれば合格
・内申基準なども基本的に無し
【まとめ】
魅力的な私立高校は沢山ある。時間の関係でお伝え出来なかったが、進学実績を見た時、同レベルの都立高校よりも実績を出している学校も多い。
・受験日程(ヨコ)と偏差値(タテ)でタテヨコに見る。
・併願優遇校を探す。
の2点が受験パターン策定時の基本的な考え方。
また、私立校は本格的に調べ始めると「多様な特色と魅力」と同時に「多様な入試制度」があるため、日程の組み方や受験への道筋が混乱することがある。
⇒受験校の組み方を考え始めると混乱してくるが「私立高に感じる魅力(付属?進
学実績?部活?設備?…)」が見えてくると「私立高の中での第一志望」が見え
てくる。そうすると、それに合わせた受験パターンを提案できる。
【都立私立合わせた入試関連補足…】
■私立の併願優遇を取っても、他の私立高校を受験することは可能
(①私立のチャレンジ校、②都立の第一志望、③私立の併願優遇校のように受験
することは可能。日程の許す限り沢山の私立高校を受験することも可能)
■他県(埼玉)の私立入試は日程が早い⇒予行練習で受験する人もいる
■都立の「願書取り下げ」「再提出」の日程には注意
【付け足し…】
以前から私が話すと「先生は私立志向なんですか?」と聞かれることが度々ありますが、そんなことはないと思います(私自身も、都立高校出身です)
都立高校の入試については、各中学校などでも説明会が実施されますし、生徒保護者ともに関心が向いていることが多いです。そして、得られる情報も情報提供者が違えども、ある程度統一されていきます。
対して私立高校は多種多様なので、得られる情報量も多くなりますし、情報提供者によっての個性も出てきます。
また、私自身、様々な地域で指導してきた経験から、日野市含めた多摩地域は私立高の情報が少ないと感じています。私立高の情報を知ることで、より都立高の受験選択肢が増えることもあります。
そういった観点から、意識的に私立高の情報を発信しているところはあります。