ここ最近、非常に強く感じることがあります…
それは、「国語・社会(理科)」が苦手な生徒が増えているということです!
もちろん、個人個人で、苦手の原因は様々ですし、対策も違ってきます。ですが、最近多いと感じるいくつかの傾向があります。大まかにまとめると…
①言葉を知らない(語彙力の不足)
②イメージが湧かない(体験・経験の欠如)
③身近な出来事やニュースを知らない(一般常識の欠如)
それぞれについて、最近の授業で実際に合った例を挙げていきます。
【①言葉を知らない(語彙力の不足)】
国語の授業での出来事。
ア:あさましさ
イ:あつかましさ
ウ:やましさ
エ:あどけなさ
この中から、登場人物の感情に最も適する選択肢を選ぶ問題にて、「あさましさ」や「あつかましさ」の意味が分からない生徒が多数。
こういった単語の意味が分からないために、「文章が理解できない」「正解が導き出せない」ということが多くあると感じます。
【②イメージが湧かない(体験・経験の欠如)】
ここ最近の授業で出会ったことを思いつくままに…
・カエルの体表面がヌルヌルしていることを知らない
⇒その他、様々な生き物を見たことや触ったことが無い
・水が氷になると膨張する実感がない
⇒製氷皿や凍らせたペットボトルの経験が無い
・温かいものが冷たいものよりも軽くなる(密度が低くなる)実感がない
⇒昔の生徒には、「冷めたお風呂は上が温かくて下が冷たい」という話をすると盛り上がったが、今は「いつも温かい」らしい…
・小麦粉は粉が実っていると思っていた(小麦をすりつぶしたと知らない)
・魚は「開き」の状態で泳いでいると思っていた…
などなど…
特に理科の授業などで、実体験と結びつくかどうかは理解度に関係してきます。
【③身近な出来事やニュースを知らない(一般常識の欠如)】
特に近年の社会入試問題で問われる「社会保障」関連の問題での一コマ。
・消費税が何パーセントか知らない
・「年金ってなに??」
・「公」の概念が無い
⇒ちなみに「公」の概念が無いので「都立高校」と「私立高校」の違いを何度説明してもなかなか理解できない様子…
さて、①~③を振り返って思ったこと。それは、タイトルに書いた「図鑑・読書・辞書・ニュース・漫画」ってこういう部分を補完するのに非常に大切だよね!というお話です。
こういう「日々の生活の上での学び」や「実際の体験」はすぐに出来るものではありません。だからこそ、日頃からのちょっとした積み重ねを大切にしたいですね!