中学生編の教室紹介を書こうと思いましたが…
その前に、、、、
これまでの私の高校入試に関する経歴や経験を簡単に書いておきます。
というのも、私の考え方は、この地域においては少々特殊かもしれません。そしてそれはこれまでの経験に影響されています。
これまで、日野市、多摩市、八王子市、稲城市、、、多摩地域の様々な場所で指導してきました。
その中で、「学校の内申が非常に取りにくい」地域がありました。
市内の中学校でも「内申の取りやすさ」の違いがあると言われます。そして、東京中を見渡すと、極端に内申が取りにくい地域は確かにあります。(これは実際に経験しないとなかなかイメージできないと思います。私自身も実際にその地域で指導するまで分かりませんでした)
「実力テストは偏差値60あるけれど、内申はオール3程度しかない」
その地域には、そういった生徒が沢山いました。当然、都立高校は厳しくなります(都立高校は学校の内申が得点化されるため)
最初は面食らいましたが、それまでの私の常識や感覚ではダメだと気付きます。
必然的に、作戦を考えなくてはなりません。
①私立高校(実力勝負のフリー受験)を積極的に探す
②都立高校受験は内申の不足分を当日点で補う=一歩抜けた実力を付ける必要性
③受験校を増やす=日程や制度をフルに利用した受験パターン策定
に取り組み始めました。
①については、保護者会などで積極的に私立高校の情報を提供しました。「内申が取りにくい」というのは地域共通の認識だったので、自然と保護者の方や生徒も情報を受けとるアンテナが育っていたように感じます。
②については、「内申の分を実力で補う」「私立を実力勝負で合格する」という視点を指導側・生徒側のお互いが持つことで、目指すラインが上がってきます。当然、簡単な道ではないのですが…
③については、私自身が沢山の経験をさせて頂きました。併願優遇無しでの受験、願書取り下げ再提出含めた作戦、日程を生かすための他県の受験、倍率狙いの受験…(その他、おおっぴらには言えない裏技のような受験作戦もしました)。今では全てが糧となっています。
置かれている環境によって、感じ方や考え方は影響を受けます。周囲の友人のほとんどが「高校なんて全然も見たことが無い」という状況なら、高校見学に行っていなくとも安心するし、「もう行きたい学校が決まっている」という友人ばかりなら、自分も高校を探さなくてはと焦るかもしれません。
実は半年、一年前に授業や保護者会などでお話ししたはずの話を「初めて聞きました」「もっと早くその話をしてくれていれば…」なんてことは多々あります。情報は発信する側の工夫、そしてそれを受け取る受信側のアンテナも育っていかないとなかなか伝わりません。だから、授業中や保護者会などで繰り返し少しずつ話を変えながら説明します。
1つのエピソードです。とある地域(ここまでで述べた場所とは別地域)の中3向け保護者会で私立高校の入試制度の話をしました。その際、保護者の方から、
「私立高校を2つ以上受けられるなんて初めて知りました。都立を受験したら、私立は1校しか受験できないものと思っていました」と言われました。
もし、この情報をもっと早く知っていたなら、もしかしたら学校選びの幅が広がったかもしれない…これは極端な例かもしれませんが、、、
逆に言えば、少し早く、少し意識して情報をアンテナを張るだけで、一歩先を行くことができるかもしれません。
ちなみに「頑張れば足りない内申の分をひっくり返せますか?」と聞かれることがあります。今までひっくり返して合格した生徒は沢山います。
(オール3程度の内申で八王子東、オール4に満たない生徒でも国立や立川高校などに合格したことがあります。)
「5教科はまだしも、実技教科で成績が取れない…」そういう生徒は今まで沢山見てきました。
「定期テストで得点出来ているのに成績が付かない…」かつて、定期テストの英語を100点を3連続で取ったのに4だった生徒もいました(ちなみにその生徒はオール4程度の内申で都立国立高校合格。大学は東大でした^^)
そういった生徒は当然、内申の不足分を補うべく、他の受験生と比べより多くの時間や労力をかけます。