春期講習は短い時間ですが、それぞれが狙いを持って学習しています。
部活などで忙しい中、頑張って来る生徒も沢山います。
せっかく勉強しに来ているのだから、何か1つでも2つでも出来るようになってもらいたいところ!
講習中に扱った小学生の国語の文章題に面白いものがありました。
《以下、文章の要約》
「百聞は一見に如かず」という言葉に対して、高校生に「百聞と一見」どちらがいいのかをディベートしてもらった。ところが、そのテーマに対して、高校生の多くが視覚情報(一見)と聴覚情報(百聞)のどっちが確か、という論考をするので驚いた。テレビ(一見)とラジオ(百聞)のどちらの方が伝わりやすいかといった議論である。
「百聞は一見に如かず」ということわざの本来の意味はそうではない。このことわざは伝聞より実体験の方が良くわかるということを言っているのだ。つまり、テレビやラジオで映像を見たり話を聞くのは「百聞」であり、実際にその場所に行ってみる、実際にその行為を行ってみることが「一見」である。
といった内容でした。
生徒たちの学習でも同じことが言えそうです。
どんなに良いテキストを使っても、あるいはどんなに良い授業を聞いたとしても、「理解したつもり」になっているだけかもしれません。
実際に自分で手を動かして問題を解くことで、「本当に出来るようになったか?」「理解したことが使いこなせるか?」が分かります。
当教室は小規模ゆえに、毎年在籍する生徒によって雰囲気が変わります。
今年度の生徒は全体的に明るく元気なタイプが多く、スイッチが入った時の爆発力に大いに期待しています。代わりに丁寧さに欠ける部分も見られ、また、お調子者気質の生徒も多く「いつか何とかなる」「俺は十分理解できている」といった、ともすれば軽い雰囲気も見受けられます。
今年度は「百聞は一見に如かず」の「一見」すなわち「実際にやってみる」「本当に出来ているか確認する」「出来るまで何度も反復する」といった部分が重要になりそうだな…
と、この春期講習で感じながら指導をしています。