多摩地区には大学付属の高校も沢山あります。
特に、MARCHの付属高校は人気が高く(もともと高かったが、近年さらに難化傾向)、受験校や志望校に挙がる機会も多くあります。
立教新座高校は、埼玉県の学校なので、多摩地域とは少し離れています。しかし、交通の便次第では、十分通学できる圏内になります。
※以下は、あくまで私の主観です。各塾によって方針や対策は異なるでしょう。
《立教新座高校》
【概要】
埼玉県は、東京都と比べ試験日程が早いので、実は日程的には受験しやすいと言えます。なかなか他県まで情報が入ってこない方も居ると思いますが、実は多くの受験生が埼玉の学校を受験しています。
大まかな説明ですが…立教新座の受験層は「立教及びMARCH付属狙い」の層と「早慶国立狙い」の層がいます。前者の層は分かりやすいと思います。後者については、入試日程との兼ね合いがあります。東京の私立一般受験の開始日は2/10です。現在、早稲田実業や慶應義塾はこの2/10に試験日が組まれています。そのため、試験日程の立教新座を受験することで、10日の前の予行練習にする生徒が多数いるという事です(栄東、西武文理なども予行練習の層が多いですね)
多摩地域からの実際の受験パターンの例を挙げると…
「立教及びMARCH付属狙い」
2/1 2/10 2/11 2/12
立教新座 中大付属 明大中野八王子 明大明治
「早慶国立狙い」
2/1 2/7 2/10 2/11 2/13
立教新座 慶應志木 早稲田実業 早稲田高等学院 学芸大附属
のような形でしょうか^^
【入試問題と対策】
■合格最低点は非公表
■補欠繰り上げがある(多い年はかなりの人数繰り上がる)
という入試です。
合格最低点は、3科合計150点前後と思っています(過去の生徒のデータから推測)。ただし、近年、難易度が上がっているので注意が必要です。
補欠繰り上げは年によります。かなりの数が繰り上がり「補欠=ほぼ合格」のような年度もありましたが、最近はあまり繰り上がらないことも多いです。
《各教科へ一言コメント》
【国語】
「深い読解や思考力」を問う問題というより「知識量」「処理力」を問われるような問題構成。古文もしっかりした問題が出題されるので対策しておく必要があります。なかなか高得点は取れないかもしれません…
【数学】
他のMARCH付属に比べると、難しい問題が並びます。また、計算が厄介なものや、解答の数字が複雑(え?これでいいの?)というようなものもあります。
【英語】
他のMARCH付属と比べると、難解な単語が出題されます。記述問題の類はそう多くありません。長文も分量はそこまで多くありませんが、単語レベルが高く、また設問レベルも高い(ピタリと正解しにくい)ものが多いです。
入試問題の特徴をまとめると…いかにもこのレベルの男子校の問題構成!といった感じ
①なかなか高得点が取れないような問題構成⇒問題の取捨選択。取れるところを取る
②他のMARCH付属に比べて問題難度が高い⇒相応の対策
③英単語のレベルが高い
④記述力や深い思考力はそれほど問われない
⑤平均点がおそらく低い
このあたりをヒントに対策を立てていくことになります。
最後に、ここまでの内容は「MARCH付属の中の立教新座」という視点を中心に書きました。「早慶国立の予行練習」として受験する層からすると、また違った見方になります。
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