定期テスト前の塾の授業について聞かれることがあります。
簡単ですが定期テスト前の塾の学習の流れを記しておきます(範囲や時期によって異なりますので、大まかな流れです)
【テスト2週間前】
■試験範囲が出るのがちょうどこのころです。塾では特に理数系科目を中心にして、解説が必要な部分を重点的に授業で説明します。また、予想テストなどを実施し、現在の状況を確認します。
■また、定期テストに向けた学習の準備の流れを確認します。
①学校のワークやプリントなどを終える
↓
②生徒たちに配布済みの「iワーク(学校の教科書準拠の問題集)」を終える
※①②を3周することを目標にする
↓
③補助的なプリントなどを適宜配布&希望の生徒には追加プリントなどを配布
※テスト2週間前からは、塾での先取り学習を一旦やめ、テスト範囲の復習に入ります。授業では「テスト範囲で理解度の差が付きそうな問題」を中心に解説します。また「学校のワーク」などの持ち込みを推奨します。
【テスト1週間前】
暗記系の学習が中心になってくるため、塾の授業も自習に近い形になります。
●学習に集中できる環境を作る
●個別に生徒の質問に答える
●個々の学習の様子を見ながら、理解が怪しい部分を潰していく
という流れになります。
【テスト終了後】
各自の得点回収および「今回のテストの反省」と「次回への目標」を各自確認します(記入用紙に書いてもらいます)
《定期テスト前の塾での指導の簡単なまとめ》
■2週間前からは塾での先取り学習を停止し、学校の試験範囲に即した部分に戻
る。使用教材も、「平時塾で使用しているテキスト」から「テスト対策用問題
集」や「学校の教科書&ワーク」などに変更する。予想テストなども実施
■特に理数系科目のポイントになる部分を早めに解説する(理解が必要な分野は追
い込みが効きやすい暗記科目より早めに扱う)
■1週間前からは各自自習に近い形になる(暗記系の学習が中心になるため)
その中で、個別に質問や追加問題の対応をしていく
※土日などもテスト勉強用に教室を開放しています。
《補足》
時々「テスト前の塾の授業は自習なので塾を休みます」という声も頂きます。ですが、多くの場合、塾に来てテスト勉強をしている生徒の方が高得点なことが多いです。結局、家で勉強するよりも、塾に来て勉強した方が集中&効率的にできるし勉強時間も確保できるということなのだと思います。
例年、中3受験生の方がテスト前に塾を活用する生徒が多い傾向もあります。
本音を言うと、、、「本来は受験が近づき、自然と集中力が高まっている中3生こそ家で学習し、まだ危機意識の低い1・2年生にこそ活用してもらう方が合理的」と考えています。ですが「意識が高まって来た生徒ほど塾を活用する傾向がある」ということを考えると、今のところこの方法が良いと考えています。
また、これも余談ですが…
10年以上前に指導していた際には、定期テストを全く無視し、どんどん先取り学習&入試に向けた難問を扱って授業をしていたこともありました。
「定期テストの勉強は自分たちで出来るから、それよりも入試に向けた勉強、私たちが早慶や国立に合格する授業をして下さい」と言われたこともあります。
ちなみにこの時の生徒たちは、定期テストの勉強を塾ではほとんどしなかったにも関わらず、当たり前のように定期テストは9割越えしていました。
こうなることが理想だなぁ…と思う気持ちもありますが、「万願寺進学教室」は地域密着の小さい塾である以上、定期テストの勉強にもしっかり時間を割くべきと考えています。